現代のパソコンにとって、マウスに代表されるポンタデバイスは必須の装備。
これがないと何も出来ない・・と言っても過言ではないでしょう。
作者が毎日使っているパソコン、Mac Miniにもマウスが備わっています。まあ本当ならApple純正のMagic Mouseを使うべきなのでしょうが、どうも私はアレが苦手で・・(後述)
各社のマウスをいろいろ試した結果、落ち着いたのが、2千円もしないエレコムのシンプルな2ボタン式小型マウス。レシーバーでUSB端子を塞ぐ必要のないBluetoothワイヤレスタイプです。
人差し指で操作するスクロールホイールは、縦方向のみ対応。
横方向にも動かせるタイプからコレに乗り換えて、最初はちょっと戸惑いましたが、もうすっかり慣れてしまいました。作者の使い方では横スクロールはあまりやらないので、これで十分間に合っています。
そのスクロールホイールですが、最近どうも重いというか、回転に粘りがあると言うか、スムーズに回ってくれていない気がするのです。
カレンダー記録を見てみると、新品で買ってから約2年半が経過。
ゴムボールとローラーの摩擦を利用していた昔のマウスでは、使っているうち内部にゴミを巻き込んで動きがおかしくなり、その都度分解して、X軸とY軸に対応したローラーやセンサーを掃除したものです。
これが非接触タイプであるレーザーやLEDマウスが主流になって以降、ほとんどそういう機会はなくなりました。
しかしスクロールホイールは、今も変わらない機械式で、しかもマウスの上面に位置していますから、2年半のうちに結構なゴミが 入り込んでしまっているのかもしれませんね・・。
というわけで、マウスを分解し、内部をチェック&掃除をしてみる事としました。
エレコム M-TP10BBS、ひっくり返すとこんな感じ。
中央に青い光を発するBlue LEDがあり、かつてのボールマウスのような隙間はほとんどありません。
電池ボックスを開けると、2本の固定ビスが見えます。どうやら六角レンチで回すタイプのよう。
かなり細いですが、手持ちの工具でうまく適合するのがあるでしょうか?
なんとか探し出して、回す事に成功!
1.3ミリという微妙なサイズでした。
ちなみにこの細い六角レンチは、作者がここ半年ほどハマっている、自宅で出来るエアガン精密射撃の、光学照準器の調整用に持っていたもの。
こちらの世界も、そのうち紹介できればと思います・・。
さて、無事ビスが2本とも抜けました。
こんなミニサイズの六角レンチを成人男子の太い指で扱うのは結構大変ですが、幸いビスが短めだったので、数回回すだけで抜けてくれました。
それでは、パカっと開いてみましょう・・!
・・と思ったのですが、アレ?なんだか妙に固いです・・。
これはひょっとして、他にもビスが隠れているのでしょうか?
こう言う場合、たいてい銘板シールなどの下に隠しビスがあるものです。
このマウスでは、位置的に前端のスライダーシートが怪しいですね。
チョロっと剥がしてみたら・・やっぱり、ありました!
形状的に、同じ六角タイプみたいです。
ここも抜きましょう。
ハイ、4本とも抜けました。
もうこれでビスは全部のはず・・。
カパッと開いて・・出来ました!
やっと内部機構に手が届きましたね。
上側は電池ボックスになっていてい、そこから電源がコネクタによって給電されています。
作業しやすいよう、白いコネクタを抜きました。
つながったまま無理にやると、断線させてしまう可能性もありますからね。
そして問題のスクロールホイールですが・・!!
なんじゃこりゃぁぁぁ!!
冗談みたいなゴミの詰まりよう・・そりゃ動きもおかしくなるわけです。
ほとんどは衣服や布団由来の綿埃のようで、体毛も若干混じっているみたい。
2年半で、こんなになっちゃうんですねぇ・・。
ピンセット、面相筆、カメラ用のブロワー等を駆使し、徹底的に除去します!
ハイ!これですっきり。
回転がずっと軽く、クリック感も明瞭になりました。
もっとスムーズになるよう、注油でもしたいところですが、かえってゴミを吸い寄せる事になるので注油は厳禁。このままにしておきます。
しかし今時のマウスって、コンパクトですねぇ。
乾電池を内蔵しなくていい充電タイプなら、もっと小さく作れるでしょう。
まあ使いやすいサイズとしては、この辺が下限な気がします。
4本のビスを元通りに締め、目隠しになっていたスライダーシートを貼り直します。
両面テープ的なものでくっつけてあって、たぶん2、3回くらいならそのまま貼り付けても問題ないみたい。
もし剥がれてきたら、その時は何か接着剤を使う事にしましょう。
スクロールホイールの操作感が元に戻り、快調快調!
手先で扱う道具ですから、ほんのちょっとした違和感でもストレスになりがち。
今度からは、重くなるまで放っておかないて、定期的な掃除を心がけたいものです。
ところで・・
今回の作業中、ちょっとパソコンを使いたくなったので、ピンチヒッターとして昔使っていた有線マウスを引っ張り出してきました。
もはや懐かしさも感じてしまう有線マウスですが、単純明快な直結式はいざという時に頼りになるものです。
ハードオフに行けば百円くらいで売ってますから、ひとつ持っておくと心強いかも。
ちなみに作者も以前はApple純正のMagic Mouseを使っていましたが、テーブルに接する樹脂パーツのこすれる感じにどうも違和感があって、しかも経年で摩耗してくると湾曲したマウスの腹部分が接地してしまうので、何かを貼ってゲタを履かせないと、さらに感触が悪くなるのです。
この樹脂パーツの交換が出来ればいいのですが、構造的に無理。1万円くらいする高価な本体ごと買い直す必要があります。おそらく現行品も同じでしょう。
Appleさん、この辺もうちょっと何とかならないんでしょうかねぇ・・?(笑)
(了)