私がいつも自転車に乗る時かぶっているヘルメット。
OGK KABUTO製のFM-8という、街乗り向けのもので、購入したのは2020年7月ですから、そろそろ3年がたちます。
発泡スチロールを内部の緩衝材として使う、一般的な自転車用ヘルメットには、設計上の寿命=衝撃吸収性能が発揮されうる賞味期限があり、メーカーによって違いますが、おおむね3年とも4年とも言われます(OGKの場合は3年)。
なので、ぼちぼち新しいのに買い替える時期かなぁ・・とぼんやり考えていたのですが、
ここでなんと、世の中に予定外の動向が!
そう、2023年4月から始まった「自転車に乗る時のヘルメット装着を努力義務化」というヤツです。
そもそも当・鹿児島県においては、すでに平成29年(2017年)に施行された県条例によって
乗車用ヘルメットの着用
- 自転車利用者→着用の努力義務、同乗する幼児に着用させる義務
- 保護者→中学生以下の子に着用させる義務
- 高齢者の同居者等→高齢者に着用の助言をする努力義務
という文言が表されており、自転車ヘルメットの着用は(他に自転車保険加入の努力義務なども含め)6年も前からアナウンスされていた・・はずなのですが、県の条例レベルなので、回覧板にチラッと書かれていたり、その日の夕方のローカルニュースに一瞬出てきた程度で、ほとんど周知されていなかったのが実情でしょう。
今回、これが全国一斉、問答無用の「法律レベル」になったわけで、さすがにゴールデンタイムのTV番組でもばんばん流すし、今まで無関心だった人々や、その辺のおじちゃんおばちゃんたちも、かなりの割合でヘルメットをかぶる人たちが増えています。
罰則の一切ない努力義務とはいえ、メディアのパワーって本当にすごいですね。
もちろんそれは、安全性が向上した、という点では素晴らしいのですが・・
おかげで、ヘルメットの品薄という問題が発生しています。Amazonでも品切れだったり「ええっ!そんなに高くなったの?」というモデルが多く見られます。
買ってまだ3年にはならないけど、かなり傷も入って内装もくたびれてきたし、ちょっと早めに買っておこうかな・・などとのんびり考えていた作者ですが、次に買おうと目していたモデルはとっくに品切れで入荷も未定。
もっともブランドを気にしなければ、いくらでも安いのが選べますが、何しろ命を守るべき装具ですから、いいかげんなものは買いたくありません。といってプロレーサーみたいなトゲトゲしい高価格帯モデルを、通勤やお買い物で使うのはさすがにちょっと・・ね。
というわけで(どういうわけだ)ヘルメットの買い替えはもうちょっと先延ばしにして、ヘタっている内装パーツやバンドを新品に交換する事で、気持ち的なリフレッシュをはかることにしました。
内装パッドとアジャスターバンドを全て取り外します。
この3年弱の間にパッドも劣化し、縁部分がほつれて口が開いたりしていたのを、その都度、縫い針と糸で補修した痕跡があります。
頭頂部にあたるパッドなど、元の形からかなり小さくなってしまっています。
新品の内装パッドとアジャスターバンド。合計で3千円ほどでした。
こういうアフターパーツが手に入りやすいのも、有名メーカー品ならではです。
ホムセンで安売りしてるメットでは、こうはいかないでしょう。
頭頂部のパッドは先っぽがちぎれてしまったので、他の内装パッドを一部流用していました。
新品との比較。写真ではよくわかりませんが、指でつまんでみると、厚みや弾力性が段違い。
メットの寿命は3年とされていますが、内装パッドに関しては、せいぜいその半分くらいだろうと思います。
後頭部を締め付けるアジャスターバンド。
見た目はそんなに劣化していませんが・・。
脱着時に力のかかる部分は、曲がってきています。ポキっと折れたら、もう使い物になりません。
これも早めに交換するのがいいと思います。
このFM-8に関しては、洗濯などで内装パッドを取り外す時、アジャスターバンドも全て抜く必要があって、そのたび結構な力を込めて引き抜いていました。なのでどうしても、このような屈曲が発生するのです。
次期モデルでは、バンドを抜かなくても脱着できるような設計にしておいて欲しいところ。
ヘルメット本体側、バンドを固定するホールはまだ十分に固く、しばらくは持ってくれそう。
かなり年季が入った感のあるステッカー部分。
毎日使っていると、汗や汚れでこんな感じになってしまいます。
ハイ、交換完了!
かぶってみたら、これはびっくり!フィット感がぜんぜん違います。
まるでヘルメットのサイズが少し小さくなったかのよう。
新品時は、こうだったんですね・・。
後継メットの購入は7月頃になりそうですが、その頃にはメーカーのニューモデルも出揃い、在庫も安定してくれているのを期待したいと思います。
(了)